遠吠え

ho-book2005-08-12

負け犬の遠吠え」 酒井順子
ベストセラーはとりあえず読んでおこうが信条なので遅ればせながら負け犬の遠吠えを読んでみました。単純に35歳以上で未婚で子供の居ない女性の心情を同じ立場の著者が面白おかしく皮肉や毒を混ぜて書いた本。あまりストレートな表現や皮肉が笑えたりして最初面白かったのですがどうも後半はダレたというかただの愚痴になっていたような気もするのです。
というよりも、なによりもどうも酒井さん俗に言うオタクというものが嫌いというか理解できないようで、少子化の原因のひとつにオタクどもが3次元に興味を持たないのだから仕方がないではないか!と声高らかに叫ばれるのです。うん、皆が皆じゃないから。
最終的に酒井さんが「肉体を使用せずコンピューターや妄想で女性を楽しめるという意味においてオタクは未来的で知的な人なのです」と締めくくっているときは思わず本を自宅の屋根の上から投げ捨てそうになりましたがグッと我慢。とりあえず、一般的な女性から見たオタクって言うのはやっぱりそういう感想になるよなぁとしみじみ凹んでみる土曜の午後でした。